本音ブログ|お客様のコストを守りたい④ー商品はネット販売でいい説

ネット販売って実際どうなの?

こんにちは。
福田でございます。

お客様のコストを守りたい。今回はエクステリア商品のネット購入についてでございます。

同時にその「闇」も一緒に本音を語っていこうと思います。

どの業界でも今は手に入らないものが無いほどネット業界は商品で埋め尽くされて
いますよね🌸

そのネット販売についての事に触れていきたいと思います。
これは自営業して11年の中で起こった事実も含めてお話していきます。

安さの事例と怖さの事例

この安さという点は、ネット業者目線と地元業者という両方の視点でお話していきます。

  1. 一体どれだけ価格差があるのか?
    A:あります。商品に特に差があります。
    これはメーカーとしては、常に大手規模が持つ「シェア」が必要だからです。
    例えば、某格安ショップは年商売上100億円突破中。
    総合的に安く知名度も定評。
    ここは、私と100倍仕入れ量が違ってくるような大規模。
    全国規模を持つ某ホームセンターも同じです。

    この規模になると地元の営業所対応ではなく、本社対応で決済し、価格を決めます。
    これまでの印象は商品が安い為、工事と合算すると15%~20%は差が出ていました。
    某格安ネットショップが80万円だと、弊社100万くらいの印象ですね。

  2. 雑にされない?
    A:されているケースもありました。
    実際に施工職人、業者ごとの技術力の差がそのまま
    出ている場面にも遭遇した事があります。
    その職人さん曰く、「仕事量がある分、数で件数を追わなければ
    割りに合わない」からだそうです。
    急いでいる場合、屋根パネルに傷、柱に傷、埋め込みが足らず強度不足などもありました。
    OBのお客様の知り合いでも、カーポートを建てた後、
    次の日には柱と屋根が思いっきり傾いていた。
    という案件もお聞きしましたが、これについては、
    通常「土間コンクリート」を打ってもらって施工という
    最低条件が満たしていない事が要因という単純なミスなのか、
    未経験な担当者だったかもしれません。
  3. 結局地元の業者がくるんでしょ?
    基本的に地元の業者が下請け協力店となります。
    工事前の現場調査もその下請け協力店がします。
  4. どうやって、どこのネット業者を選べばいいの?
    わかりません。
    結局、安心と安さどちらを選ぶかのお客様の価値観にお任せとなります。
    安くても丁寧な職人もいるのだと思いますが、ガチャのようなシステムなので
    私もなんとも言えなかったこれまででした。

ネットと地元業者の選び方

先程のQ&Aはこれまで実際にお客様からいただいた相談の数々です。
ただ、選び方があるのです。

地元の業者が受けない内容として、

・「商品はネットで取るから施工だけして?」
→何かあった時だけ責任を取る。これはNG。

・「ネットの値段に合わせてくれたら契約する」
→商品の値段がそもそも違うから対応できない場合が多い。

ネット業者で安かろう、悪かろうもイヤだ!
地元業者に言っても高いだけはイヤだ!

じゃあどうすればいいねん💦という場合は、

施工可能な難易度で決める!

 

地元の業者と相談して、どんな商品なら差し支えないのか相談する。
全部が全部地元業者でないといけない事もないし、その逆も然りです。

施工は柱元と下地が最重要!

・1台用カーポート:耐風圧がかかる、片屋根だから柱強度も心配
・目隠しフェンス:ブロックに耐風圧がそもそもかかる、柱の施工は大丈夫か
・テラス:下地にしっかりビス止めしているのか、柱の施工が心配
・ウッドデッキ:荷重強度、柱の施工が心配

こういったズッコケてしまってはいけない商品は強度寄りに考える。

また、

・縦格子、横格子等フェンス:耐風圧影響が少ない
・小さめの物置:施工できる状態にしてもらい、地元のホームセンターへ
・2台用カーポート:土間コンクリートとカーポートが別々に分離施工できるように相談する

のように、商品は比較的経験値が浅いどんな職人さんでも施工可能な難易度で決める!

という事も可能です。
判断は地元業者に任せてもらうといいと思いますが、ただし、そういった分離発注が失礼だ!
っていう業者さんは難しいかもしれませんので、良く配慮してもらって相談してください。

まとめとして、

①地元の業者とどこをネット業者と分担するか相談する
②その上で施工難易度を考慮して依頼していく
③商品はホームセンターにもある

以上が間違い選択肢の御提案です。

過去最強最悪なネット業者事件簿

これはひどいと言ったワースト1をご紹介💦

今思っても辛いというか、私だったら訴えているという案件です。

ある「A奥さん」仮名からメールでお問い合わせ。

「フェンスが強風で飛んでしまって、修繕をお願いしたいのですが、
平日17時半以降なら家にいますので一度見に来てもらえませんか?」

という一見普通のお問い合わせでしたが、ん?強風で飛んだ?
いやいや台風は来てないし、え?飛ぶ?

とちょっと疑問に思いながら17時半頃訪問。

「あ、これの家だな。」
と思って入ろうとした瞬間の外観の第一印象。

外構はご主人がDIYしたんかな?

と思いながらA奥さんと面談。

どうやら道路面には目隠しフェンスをしていたそう。

およそ15mほどのブロック上に立っていたフェンスが「柱ごと」ない💦
柱ごと全部飛ばされたそうでした💦

私「柱もないってどういう事ですか?」

と聞いたら、

A奥さん,、
「実は、その業者さんが変な施工していて・・・、
普通フェンスの柱ってブロックの穴の中に入れて立てるんですよね?」

私、
「それが普通ですけど、それ以外の施工なんですか?」

よく聞くと、通常ブロックの穴に柱ピッチごとに入れて施工はしていなくて、
ブロックの内側に小さい金具でビス止めして柱を固定していたそうです💦

ブロックもその業者がしたという事、ブロックの継ぎ目には隙間があり、
天端のモルタルもガタガタ💦

どして、どういうわけか柱はブロックの内側(敷地側)で金具止め?

当然目隠しフェンスなので、風を受けある朝、道路側のフェンスがぜーんぶ
飛んでいたそうです。

私は、
「奥さんちょっと待ってください💦
ブロックもその業者で・・・じゃあ外構は・・・?」

 

A奥さん落ち込んだ様子で、
「はい、その業者に、土間コンクリート、門壁、裏の砂利敷きも全部してもらいました。」

それもネットで選んだ業者さんだそうで、どうやら県外から来た業者だったみたいで。
DIYレベル・・・いやそれ以下。

土間コンクリートは継ぎはぎだらけ、コテ押さえもしていない、型枠も雑、高さも取れてない。
素人でもここまでひどくないかもしれない💦

下地コンクリート以下。

門壁も当然ガッタガタ💦表札も傾いてるし💦

立水栓は倒れそう。
砂利敷きはどこで取ってきたのか分からない砂利が敷き厚バラバラで敷いている。
防草シートは安物で適当に敷いているから隙間だらけ💦

 

その写真を一部ご紹介します。

 

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差し支えない範囲で紹介しているので、ご了承ください。
肝心な元請ネット会社もまともに取り合ってくれないでそうです。

「もうこの家を投げ売ってしまおうか」と思っていたほどの気持ちがよく分かりました。

ここは「外構・エクステリア工事」を全て請け負うサイトだそうです。
商品はまだしも、工事には適当さが特に浮き彫りになっている。

しかも、これでかなり高額で、額も打ち明けてくれました。

心中お察しします。

安かろう、悪かろうの一番最悪な形だと思います。

皆様くれぐれもお気を付けくださいませ。