本音ブログ|お客様のコストを守りたい③ー建築商材の選び方と見方

建築商材の選び方と見方

皆さんこんにちは。
福田でございます。

今日はこれまでメーカー時代と父の稼業時代でいた経験から

「建築商材」

についてまずご説明していこうと思います。

家の全般、その建築商材は多く、お施主様としてもその一つ一つを仕様決めしていく労力に
大変体力を使う事でしょう。

”一生に一度”の建築工事。

その商品の選び方と見方について参考になればと思います。

 

 

建築商材の選び方

では選び方の参考になるお話していこうと思います。

私がお伝えしたい今回の選ぶ基準、その焦点は、

 

「将来的コスト」です。

 

まず、選ぶ際にどういった家にしたいのか、というテーマを決めていきますよね?
そして、求めるのは構造体の安全性や性能・機能、そして住んでからのアフターケア。

 

そうやって担当者の対応も含めて、総合的にどの建築業者さんにするかを決定していくのだと思います。

 

そして、

  • 階層
  • 間取り
  • 性能表示
  • 商品

と順番に決めていくと思います。

 

そこに「今、どういう家族構成なのか」も重要です。
ご夫婦、子供さんの年齢から今後を予想してより一層、建築内容が絞られていきますよね。

 

ここで一つ。前回、本音ブログ2でお話した、

「賃貸でいい説」、将来的にかかる経費についてでもお分かりの通り、

 

「建築は一生に一度でも、一度じゃきかない”商品”がある」

 

という事。

●水回り商品:バスルーム、キッチン、トイレ
●外回り商品:外壁・屋根、樋・板金関係

その他、電気系商品の突発的故障、結露劣化の建材商品の交換等。

 

住んで普通に使っているだけで修繕確率がかなり高い商品は一度ではなく、
二度交換及び修繕が必要となる可能性がある為、一回で高額な商品を選ぶデメリットも
考慮してみながら選んでください。

目先の予算も、将来的予算両方を考えて選定してみて欲しいのです。

 

 

 

建築商材の見方

商品を二度交換する可能性を考えた選び方として、

商品の見方をメーカー、稼業の経験からお伝えしていこうと思います。
まず前提に、建築の商品には全てに置いて共通点があります。
それはどれも「配送と施工」が条件だという事です。

それも現地配送・現地施工。

「現地その場で、人間が組み立てられる仕組み」

 

が条件となっています。業界に携わる人間からすれば「当たり前」の事です。

その為、表面だけ耐久性が高く、裏素材はどれも構造は同じ場合が多いんです。
そう見方として、

「裏面素地・裏面素材」見て欲しいのです。

例えば、
キッチンは、天板はステンレスor人造大理石。
その下の土台である箱自体はパーチクルボードで構成されているだけなんです。

その人造大理石にコストがかかっているのは、
ステンレスよりも「へこみ・傷が入りづらい」外観的メリット。

しかし、その他扉グレードをどれだけいい物にしても、土台である過去はパーチクルボードなのです。

外観の長持ちを考えるなら人造大理石、
でもパーチクルボードが劣化してしまった場合はいずれ交換となります。

バスルーム。この素材は床がFRP、
壁材は表面スチールで裏はアルミフレームに石膏ボード。(メーカーによる)
壁材をいいのにしても壁素材は同じです。

これも同じく、浴槽に傷、へこみが入りづらいとして、人造大理石にするかしないかとなっています。

外壁も窯業系サイディングならどれを選んでも通常品と比べ、
表面仕上げが2倍の耐久性が高いものなんてない。

いずれ塗装をしないといけません。

中にはPホームやⅠ条工務店のように外壁の素材自体が違うものがありますが、

なぜ素材・素地を根っこから耐久性が強いものにしないのか。

それは、

重いから。

重いだけで、配送コスト、組立コストが大幅にかかってしまう為、
どうしても商品を受ける土台などの素地、素材を変えられない事情があります。

なので、商品の「表面」に求めている性能・耐久性が対価となっているのですね💦

結局のところ、

・外観を綺麗が大事だ!という点
・二度交換するコストの方が重要だ!という点

を見方にしてもらえればちょっと参考になるかもしれないと思ってブログにしてみました。

建材の床材も合板の上に貼っている素材だし、
エクステリア商品も素地はアルミで、表面は木目調を貼っているだけだし、
強度と耐久性両方を取る場合は、表面素材も裏素材も変わって、
予想をはるか上回る高額な商品も実際はあります。

しかし、

「それって一生、永続的な商品ですか?」って聞いてもらって、

「イヤ、いつか交換する事になります。」って言われちゃったら考えてくださいね💦

建築は工場で施工できず、いつも現地で施工するので、
「人力」を考慮した商品がとっても多いので、「見方」として参考になって頂ければ幸いです。

現在は、そういった視点も含めて「お金がかからない」提案を、
「お庭・庭仕舞い」で活用させてもらっているんです。

見かけが違うだけで「耐久性は同じ」場合は特に気を付けて提案しています。
「コスト=表面耐久性」だという事、覚えておいてもらって損はないかもしれません。

 

以上、「建築商材の選び方と見方」でした!