【今後も増える庭仕舞い】庭木・庭石撤去の様子
◆家も庭も世代交代し、相続が始まる
皆さまおはようございますm(__)m
最近天気が崩れやすいですよね職人泣かせな天候と裏腹に早明浦ダムの貯水量は十分潤っているこの頃、観音寺市ではやっとこさ庭木と庭石や既存の石畳み、レンガや土間が撤去できました。
移設するカーポートの柱も一旦撤去できました(*‘ω‘ *)
今回は少し今までの事例も踏まえて今後も増える庭仕舞いについても触れていけたらと思います。
もし、同じ境遇で悩んでいる方、ぜひ参考にしてくださいm(__)m
現在工事中、庭仕舞いの観音寺市M様邸の現場状況と合わせてご覧ください。
こちらの敷地は道路に面していて交通量が多いんですが、道路縁石の幅、敷地の入口幅が限られていて車を入れるに苦労しておられました。
それに加えてカイヅカが視界を遮っていたので、出るにも苦労しておられました。
お父さんが敷地外にもいっぱい植栽を植えていた部分も完了!際にはカイヅカが沢山ありましたが根株・根っこ共に伐根完了!
玄関前には目隠しフェンスの取付が待ち受けてます。
家の正面の入口幅も拡張するので土間、左側にあったカイヅカや一部袖壁、伸縮門扉も撤去しました(^^♪
土間ももったいないなと思ったんですが、段差が邪魔で道路脇からの車の出し入れに勢いが必要なのが怖い!という事で撤去します。
庭石達の集いですね集めるだけでも一苦労でした
昔の庭って特にお父さんが大切にされているパターンが多く、県外など様々な場所からどうにか集めてきた庭石を大事にされて、段々と増えてくるそうです。
結構今までのお客様も同じ事を仰っていたあるあるなお話です。
現状のビフォアとアフターですやっているこちらが気持ちいいくらい毎度スッキリ致しますm(__)m
門かぶりのモミジやキンモクセイ、ギンモクセイ?マツ、クスノキもあったかな?
ぜーんぶ撤去
◆庭仕舞いは築40年以上、ご両親80才以上の方が多い
逆に寂しいくらいに緑が無くなってしまいました。
緑と共存のカインズガーデンですが、最近は撤去することが多いなと思います。これも時代。
お父さん世代(80代~90代)からお子さん世代(50代~60代)へと引き継いでいく為、外まわりをリフォームする事を「庭仕舞い」と私は表現しておりますm(__)m
カインズガーデン自体が郊外に位置しているからなのか、一昨年頃から庭仕舞いのお問い合わせが増えてきており、今後も増えてくる予想です。
こういった庭は昭和の初めころから流行っておりました。
庭と言えばマツ、門かぶり、生垣や池、バベやカイヅカ等、庭と言えばお父さん。私のおじいさんも庭が大好きな人でした。
そんなこだわりの庭は子供や孫達にとってはお父さん、おじいちゃんの大事なもの、触らず、関わらず昔からあったなぁ。となんとなく実家の風景を物語っていた存在でした。
その庭にこだわりがあったお父さんが段々とご高齢となって、子供さんに頼らなければならないようになり、その子供さん世代の方が同居をしての介護や今後の相続をイメージしていく中、庭の手入れまでもは手に負えないという方が増えてきており、その整理のご相談は今後も増えてくるようです。
家も人も年を重ねる。
会社だけでなく、地域の家もやはり世代交代となっていくんですね。
◆人も庭も庭師も引退。誰も面倒を見られない負の資産
実際にかなりの庭木量がご覧いただけますが、敷地内ではもっともっと多く感じます
こういった場面ではいつも決まって、境界付近にカイヅカイブキが植わっています。これも昭和盛んな時期の当時、目隠しになる木がカイヅカイブキが最適だと、流行りに拍車をかけるように県内のどの造園屋さんも自社販売で儲けようとさらに沢山育てて沢山売ってめちゃくちゃ流行りに流行った当時のものが多いんです。
当時のおじいさんやお父さんが購入して自分で植えている方が多いので、ぜひ聞いてみてください。
それも40年50年と時が経ち、流行りも過ぎ、いつの間にか家や資産の相続、終活の時期に差し掛かっているタイミングかもしれません。お父さんも90才が近くなり、お金や家、土地を今後どうするのかというご家族の相続のお話も始まっていると思います。
終活の際、家や遺産はプラスな資産ですが、ふんだんに庭木・庭石がある庭はどうやら相続される子供さん世代からするとやはりマイナスな資産になるのでしょう。
そういった場面やタイミングとして庭はこの度、今後家族みんなが困らないように整理しようというのが発端となるご様子です。
もう今後の手入れは厳しい、専属の庭師さんも同時に高齢となり引退というお話もあるあるです
建設業は特に3Kと若者から人気も少なく、きつく、休みも少ない為辞めていく若い人も多いのは現在も変わっておりません。
また、事業継承もスムーズにいかないケーズも多い現状なので、創業のお父さんも息子さんにはこんな仕事を継がしたくないということで跡継ぎがおらず自身の代で完結、引退となることも少なくなく、庭師という業種もその一つだと思います。
特に今となっては民間住宅で造園という仕事自体少なくなり、昔のような日本庭園や本格的な植込み需要は減り、食べていけないから段々造園から土木へと流れていくようです。弊社の常用職人さんも造園の専門学校を出てまで造園業についておりましたが、仕事先の受注が減り、やむ負えず土木業へとやってきたという経歴です。
話はさておき、今回にしても庭木を一掃ってもったいない気もしますが、昔流行っていた愛着ある庭も継承ができなくなり、需要が無く、残念ながらお庭も引退の時期も迫ってきている現状だと感じております。
庭師の引退もよく聞く、あるあるなお話となってきておりますが、撤去せずに現実的に費用が安いシルバーに言うたらええやんて方もいると思いますし、緑が全然ないのも寂しいって方もおられます。
が!なぜこうまで全部一掃するの?って不思議な方もいるかもしれません。
その一番の理由は、お父さん以外のご家族皆さんが庭木にまったく興味がないからだと思いますm(__)m
それは当然で、生まれた時から庭はお父さんの大事な物、むやみに傷をつけたら怒られるものだから触ってはいけない、なので当時から関わっていないから見る愛着はあるが、触るほど愛着はない方がほとんどです。
これまでのお客様もほとんどがそうでした。
◆庭の仕舞いをしたい!よくある理由
では、実際にお問い合わせがあって現地にお伺いしてお客様からよく聞く撤去の理由などを上げてみます。
参考にしてみてくださいね。
まずお問い合わせは跡を継ぐ60代くらいの長男の方か長女の方が多いです。
既に同居か、近々で同居予定、後は介護で常に出入りすることが多いなどです。
【撤去理由として】
・興味がない、父のものなので関わった事がないから単純に邪魔(ですがお父さんが目の黒い内は触れない)
・残されたお母さんが心配だから
・同居&介護をしやすくしたいから(歩きにくい、車が入れにくい)
・庭木や石が障害となり狭い
・虫、蛇、見たことない生き物等住家になってそうで気持ち悪いから
・見通しが悪いから
・ランニングコストがもったいないから(毎年のシルバーさんor庭師代)
・労力体力、しんどいから
・落ち葉清掃(ご近隣、道路迷惑)
・ケガ(石の段差で転倒、大きい庭木手入れ中等ひどい場合骨折経験あり)
・家への影響(腐食&シロアリの心配、実際にシロアリいました。)
とかなりネガティブではありますが、私は自身の実家もそうなのでとても共感できますし、実際に住まわれている方のいつもお聞きするお悩みです。
私の実家も徳島県の田舎ですが、同じ状況なので父の弟さんが当主となり庭仕舞いや相続も少しづつ進んでいる様子です。こういう環境を体感してない方はご理解いただけないと思いますが、実際の家の方は大変なんです。
ブログをご覧いただいている皆さん、家や資産の相続という終活と親孝行は、なるべく早いうちからしておきたいものですね
◆実はご近隣は迷惑だったはみ出た枝と落ち葉
本当に庭木や植栽がお好きすぎて、隣接する誰のものか分からない敷地も庭にしてしまう・・・。
そんなお客様(お父さん)は過去にも結構いらっしゃいます。
以前のお客様の場合、ご近隣のご挨拶の際、
「ここは農道で個人のものちゃうし、うちの敷地まで生えてきて種の飛ぶし、気を付けてよ!って何回言うてもやまらんかったんや!やっと撤去するん助かるわ~。こっちも揉めたくないから我慢しとったんや。」
とご近隣のご挨拶の際に言われた事も少なくないし、ご近隣のギャラリーも毎回です。
お客様には無理に告げず心に秘める場合がほとんどです。だって結局これから解決し、もうご心配いらないからです。
「しっかりやっときますんで!!」
でOKなんです。そしてしっかり庭仕舞い。
最近では知らないうちに周囲の土地開発が進み、気が付くと新築分譲地となっているケースもあります。
新築分譲では暗黙で、「少しは緑欲しいけど手入れがしやすい植栽にして欲しい。」というニーズがあるので、植わっていても1,2本、しかも最低でも常緑高木で落ち葉がほとんどない植栽が好まれます。
皆さん緑は嫌いじゃないけど手をかけてまでいらないという感じですが、まったくいらない!って方も多い現状です。
ご夫婦共働きがほとんどなので「時間がない。」そりゃそうですよね
そんなお若い住人さんがお隣さんとなっていることもありますので、落ち葉が敷地に落ちて内心迷惑しているけど言えない方もおられますが、中には稀にトラブルに発展してしまうケースもあるのでお気を付けください。
敷地からはみ出ていたり、その植栽から落ち葉が侵入していたりはトラブルのきっかけとなります。
ただでさえ自分家の落ち葉でも嫌なのに他人の落ち葉で再々掃除はさすがに嫌かもしれませんね
庭仕舞いはお客様だけでなく、実はご近隣にも喜ばれるお仕事でもあります。
先に住んどる、後に住んだや、代々のお付き合いもあったりがご近所付き合いです。易々と注意なんてしづらい、というお気持ちも当然理解できますよね
と色々と庭仕舞いに触れてきましたが、相続のお話の中で一応今のうちに聞いておいた方がいい事として、
- 価値があるもの、石などを確認しておく。(値段が付くものも稀にありますが愛着品、形見として大事にとっておいてあげたいもの)
- これからの家族の為にも今からどこまで残すのか、撤去するのか
- 庭木が大きすぎて家に今後家に影響しないか
- 庭木の越境で道路、隣地の迷惑になっていないか
- 段差や勾配など生活導線として今後のストレスになりそうな部分
など今のうちに確認しておくのがオススメです時代とはいつも移り変わる、寂しいですが背景だということです。参考になったなら幸いですm(__)m
さておき観音寺市M様ではいよいよ石やコンガラも処分するだけ
土間は250㍉も厚みがあってここも時間との闘いですがお任せくださいm(__)m
M様カーポートの移設位置、本日しっかりと決めましょうね!今後気持ち良く車が出し入れ出来て、ご家族皆さんが住み良くなりますように私も頑張ります!!!